ACR
ビデオリサーチが年1回行っている生活者調査。主要7地区で行われ、一人の生活者の媒体接触状況と、商品やサービスなどの消費・購買状況を同時に調査しているシングルソース調査。対象は男女12~69歳。
Http://www.videor.co.jp/
AGシェア(Aシェア)
スポットの買い付けの際、全GRP中、タイムクラスが「A」のスポット枠GRPが占める割合。Aランクの時間帯は、どの局も視聴率が高いため、クライアントによってはこのシェアを重視して出稿プランを作成する場合もある。
→Aタイム
AIDMA(アイドマ)
19世紀にルイスが提案したAIDAモデルにMを加えたもの。人間の内面でどのようにして広告情報が処理されていくかをとらえようとしている。消費者が商品購入までに至る心理的プロセスを表しており、以下の頭文字を取っている。(1)Attention(注意) (2)Interest(興味) (3)Desire(欲望) (4)Memory(記憶) (5)Action(行動)
Aタイム
テレビ出稿ゾーンのひとつ。平日19~23時、土日18~23時(ともに正確には22時59分59秒まで)のこと。視聴率が高いゾーンのため料金設定も高い。ゴールデンタイムともいう。
→ゴールデンタイム
A単価
タイムクラスがAのスポット枠1本を買いつけるのに必要な金額。
BDI(Brand Development Index)
地域戦略に必要なデータ。当該ブランドの全国販売平均を100とした場合の各地区の販売量を指数化したもの。
→CDI
→地域戦略
C.P.M(COST PER MIL/千人当たりコスト)
当該広告を訴求対象1000世帯(人)に到達させるために必要な金額。
●計算方法 : 実施料金 ÷ (1%の世帯数または人数 × GRP) × 1000
CDI(Category Development Index)
地域戦略に必要なデータ。当該カテゴリーの全国販売平均を100とした場合の各地区の販売量を指数化したもの。
→BDI
→地域戦略
CM出稿時点視聴率
CMが流れた時点の毎分視聴率。別々の15秒CMが最大4つまで同じCM出稿時点視聴率となる。番組平均視聴率と違い、CMそのものの評価と言える。
テレビコマーシャルカルテ(CMカルテ)
ビデオリサーチが行っているテレビCMに関する調査。テレビCMの出稿から到達、認知、内容理解、商品購入喚起に至るまでの「CMキャンペーン」に関する視聴者の態度変容の流れを体系的にチェックする調査システム。詳細はビデオリサーチホームページで。
Http://www.videor.co.jp/index.htm
CM秒数
CMを放送する時の秒数。基本的に番組提供は30秒、スポットは15秒単位。60秒、90秒といった長尺のものある。
DAGMAR(ダグマー)
広告と共に販売に影響を与える7つの要因群。1961年コーリー著「Defining Advertising Goals for Measured Advertising Results」の頭文字を取っている。広告効果を「売り上げ」から切り離し、知名率、理解率、確信率などのコミュニケーション領域の課題を向上させることが広告の任務であるとした。
<広告と共に販売に影響を与える要因群:7つのP>(1)Product (2)Package Design (3)Price (4)Point of Purchase (5)Promotion (6)Personal Selling (7)Publicity
DM(ダイレクトメール)
マス媒体ではカバーできない特定ターゲット向けの広告訴求に使用する媒体。ハガキなどに情報を記載し、特定ターゲットに宛て直接、送付する広告手法。広告訴求ターゲットがある程度絞り込まれている場合(例えば、会社役員・年収1000万円以上・ベンツ所有者など)、直接的にターゲットとのコミュニケーションを取るのに有効である。
→マス媒体
GRP
Gross Rating Point(延べ視聴率)。ある期間における率データを累計したもの。対象者の重複を無視した単純な累計値であるため、100%を超過する数値になることもある。通常は延べ視聴率とも言い、媒体接触率を累計したものを指す。世帯GRP、個人(ターゲット)GRPがあり、個人(ターゲット)GRPはTARP(タープ:Target Audience Rating Points)とも呼ばれる。
GRP = リーチ × フリークエンシー
iNEX
ビデオリサーチが提供しているテレビ・ラジオの視聴率データ集計システム。全国視聴率調査エリアの番組視聴率や各広告主の出稿統計などが集計できる。
MAGASCENE
ビデオリサーチが年1回行っている雑誌に関する調査。雑誌の閲読率、精読率、購読率、イメージに関するデータ。
MCR調査
Media Contact Report (メディア環境調査)。 ビデオリサーチが行っている調査。生活者の生活行動と媒体接触行動を平日・土・日別にとらえたレポート。(対象地区:関東・関西)
MRS広告調査
新聞・雑誌・交通広告などの広告統計データ調査会社。詳細はホームページで。
Http://www.mrs-ads.com/
PT(ピーティー) Participating Commercial
スポット出稿枠の形態のひとつ。番組時間内に放送されるCM。また、スポットではなく提供扱いだが、提供表示の無いものを指す場合もある。購入時には番組平均視聴率を使用する。
→番組平均視聴率
SB(ステブレ) Station Break
スポット出稿枠の形態のひとつ。番組と番組の間の時間帯に放送されるCM。購入時には番組終了時視聴率を使用する。
→番組終了時視聴率
Time Per Person
インターネット広告の効果指標のひとつ。1人当たりのインターネット平均利用時間。
Vol号数(ボリューム号数)
ビデオリサーチの視聴率レポートの号数。テレビスポットにおいて発注号数の指定をする時に使用する。年度と号数(何週目かを表す)で特定。週のカウントは1月1日が含まれる週を1号として行う。Vol指定では、頭の4桁は年度、後ろの2桁は何週目かを表す。
→発注号数
アクション効果
インターネット広告の効果指標のひとつ。移動した先のサイトで、商品購入や、資料請求などの行為を起こしたかどうかで効果をはかる。アフィリエイト・プログラムでの評価基準となる。
→アフィリエイト・プログラム
アクチュアル
テレビ出稿の評価指標のひとつ。
実際に広告を行った結果、獲得できた放送後のGRP。買い付け時のGRPと放送後のGRPを比較して、テレビキャンペーンの効果を検証する。広告統計データの毎分視聴率を用いるため、東阪名3地区しか確認できない。
アフィリエイト・プログラム
インターネット広告の契約形態のひとつで、成果報酬型ともいわれる。費用対効果を追求する広告主から支持されている。リンクシェア(http://www.linkshare.com/)やバリューコマース(http://www.valuecommerce.com/)が仲介サービスをしている。広告がいくら露出されても、広告がいくらクリックされても、資料請求や購買などの成果(アクション効果)につながらないと料金が発生しない仕組み。広告主に有利な料金体系といえる。しかし広告を掲載してもらうウェブサイトを募集して、そのモチベーションを維持するのにアイデアが求められる。
→アクション効果
インターネット広告
インターネットを利用して閲覧できるサイトに掲載する広告や、Eメールを利用した広告手段。
インタラクティブメディア
電話、コンピューター、双方向テレビなど、同時双方向の電子メディアのこと。
ただし、「インターネット広告」と同義で使われることもある
インプレッション効果
インターネット広告の効果指標のひとつ。バナー広告などがどれくらいの回数、Web画面上に表示されたかで効果をはかる。
駅広告
交通広告の種類のひとつ。駅ホームにある駅貼りが代表的。他にも柱巻き広告やフラッグ広告などの変則型がある。駅構内など大量の人が集まる場所での広告訴求が可能。
→中づり
駅利用率
交通広告出稿の際、参考にする指標で、調査対象者のうち当該駅を「利用した」という人の割合。
→乗車率
閲読率
その新聞・雑誌を「読んだ」と答えた人の割合。自分で購入したかは関係なく、回し読み、立ち読みも含まれる。
オプトインメール
インターネット広告のひとつ。あらかじめ欲しい情報をユーザーが登録しておくと、Eメールで情報が送られてくる広告。
期間保証
インターネット広告の契約形態のひとつ。1週間、1ヶ月といった広告掲載期間を保証すること。
季節戦略
投下スケジュールを立てるにあたり、その商品カテゴリーが年間でどのような販売傾向にあるかを考えること。夏場によく売れる、冬場によく売れるなどの傾向があったとしても、データの裏づけをきちんと行い、Fact(事実)を用意することが大切。 月別の平均気温と販売量データなどを使い分析をする。販売量データがクライアントから手に入らない場合は、対象商品数は少ないが「家計調査年報」(総務省統計局統計センター)のデータを使うと良い。
→投下スケジュール
キャンペーン期間
広告目的を達成するための期間。
共通コード
広告統計はビデオリサーチが電波媒体、MRS広告調査が平面媒体の調査を行っているため、調査銘柄コードが2社で異なる。そのため同じ銘柄をひとつにまとめるためにMRS広告調査が決めているコード。
クール
3ヶ月、13週間のこと。1年間で4クール。
番組提供の基本提供期間を2クール(半年間)とし、改編期の4月・10月に番組提供の切り替えを行う。番組によっては1クール(3ヶ月)購入も可能。
クリック率
インターネット広告の効果指標のひとつで、ターゲットの広告クリック数を表示回数で割ったもの。高い程、効果が高いとされる。
月額料金
番組提供にかかる基本料金。「制作費・電波費・ネット費」が含まれている。基本的には1回放送あたり単価で計算するが、1回単価×13/3(1クール13週で3ヶ月)で計算する方が分かりやすい。月額で契約するか、単価で契約するかは局によって異なる。
広告効果
広告によって得られたキャンペーン活動の効果。GRPやリーチなどの「量」的視点と、ターゲットの認識、態度変容スコアである、広告認知率やブランド再認知率などの「反応値」的視点がある。
広告ターゲット
広告戦略全体において、広告の訴求対象とする層のこと。媒体ターゲット・表現ターゲットが存在し、それぞれの戦略に基づいて異なった設定が行われる場合もある。
→媒体ターゲット
→表現ターゲット
広告統計
ビデオリサーチ・MRS広告調査が行っている、各広告主の5媒体(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、交通)出稿データ。電波媒体をビデオリサーチ、平面媒体をMRSが担当しているため、「共通コード」によってまとめられている。
→共通コード
広告認知率
その広告を「見たことがある」と答えた人の割合。一般的には広告表現を提示して答えてもらう、再認法で調査する。
媒体目標として用いられることが多い。ただし、購買と広告認知の関係が明らかな状況では「目標」となるが、その関係が実証されていない場合は「高ければ高いほどよい」数字でしかない。またあくまで「広告」の認知であり、ブランド個々の認知に関しては「ブランド認知率」を指標とする必要がある。
→ブランド認知率
購読率
その新聞・雑誌を「買って読んだ」人の割合。
ゴールデンタイム
テレビ放送時間のうち、平日19~23時、土日18~23時までの時間帯(正確には22時59分59秒まで)のこと。世帯・ターゲット共に視聴率が高い時間帯であり、買い付け金額も高い設定となっている。
→プライムタイム
国勢調査
総務省が5年に1度行っている調査。日本に居住するすべての人を対象に、人口、世帯に関し、男女、年齢、国籍、就業状態、仕事の種類、世帯員の数などを調べる。国の最も基本的かつ規模の大きな調査。
国民生活時間調査
NHKが行っている調査。人が1日をどのように過ごしているかを、時間という尺度からとらえ、それに合わせて放送番組を編成しようとするもの。
個人(ターゲット)視聴率
調査対象エリア内の何%の人が特定の時間帯・放送局にチャンネルを合わせているかを示す数字の割合。個人(ターゲット)のテレビ視聴を評価する数字。
個人(ターゲット)視聴率は、ピープルメーター調査地区では、毎日集計がされており(関東・関西)、それ以外の地区は日記式調査で、毎月1週間調査されている地区(名古屋・福岡地区)、年4回(2月、4月、8月、10月)1週間調査されている地区(北海道)、年2回(4月、10月)1週間調査されている地区(その他22地区)とテレビエリアごとに調査の違いがある。また地方局が自主的に視聴率調査を行っている地区が5地区ある。
→世帯視聴率
→ピープルメーター
→日記式
→テレビエリア
広告コンセプト
広告コミュニケーションプランにおいて、設定したターゲットに対し、最終的にその広告物(広告表現や媒体)で何を伝えるかを集約した言葉を指す。
コンセプトテスト
広告や商品、サービスをそれらが完成するより前のアイディアや考え方が固まった段階で消費者に提示し、当該広告や商品、サービスに対する態度や評価、需要性を確認しようとする調査のこと。定量・定性の各方法で行われる。
コンバージョン率
インターネット広告の効果指標のひとつ。アクション数を表示回数で割った率。表示1回あたりの商品購入、資料請求の割合を示している。
→アクション効果
サイコグラフィックス
心理学的特徴。ターゲットの性別、年齢など「量」で規定できるデータではなく、その人達の意識態度、ライフスタイル、ニーズなどの内的要因から行動プロフィールを探る。
再生知名率
ブランド名を隠し、商品カテゴリー名だけを提示して、知っているブランド名を自由に答えてもらうこと。非助成想起、純粋想起とも言う。
例)シャンプーと聞いて思い浮かぶ商品名をあげて下さい。1)___ 2)___
再認知名率
ブランド名を提示して、その名前を知っているかどうか答えてもらうこと。助成想起とも言う。
例)以下のシャンプーの商品名をご存知ですか。 1)メリット ・はい ・いいえ
雑誌広告注目率
通常の閲読率などは広告への接触の視点が無い。それに対して「注目率」は、個々の広告に対する接触状況を把握するための指標として「注目率」がある。ある雑誌を閲読した人のうち、当該広告を「見た」と答えた人の割合。雑誌ごとに異なる「閲読率」と個々の広告表現ごとに異なる「注目率」を掛け合わせた結果が広告への接触率となる。
ザッピング
リモコンを片手にテレビのチャンネルを頻繁に変える視聴態度。CM放送時やコンテンツ内容に飽きた時など、変える理由は様々である。
シェア・オブ・ボイス(SOV)
当該カテゴリー内で自社(ブランド)広告出稿料金(出稿量)が占める割合。このシェアがカテゴリー内で上位になることを広告目標とする場合もある。
市場シェア
当該ブランドが属する市場(カテゴリー)の全売上高に対して、自社(ブランド)の売上高の占める割合。
視聴率
特定時間帯におけるテレビを見ている世帯(人)の割合。エリア内のテレビ所有世帯(人口)に対するテレビ視聴世帯(人)数の割合で、集計対象の違いにより「世帯視聴率」と「個人(ターゲット)視聴率」に大別される。
→世帯視聴率
→個人(ターゲット)視聴率
車内広告
交通広告の種類のひとつ。中づり・窓上・ドア横・ステッカーなどがある。通勤途中のターゲットへの接触が高いメディアと言える。
乗車率
交通広告出稿の際、参考にする指標で、調査対象者のうち、その路線に「乗車した」という人の割合。
商品認知率
→ブランド認知率
シングルソースデータ
メディア接触データと生活調査(商品購買データ)を同じターゲットで調査しているデータ。
新聞配布エリア
その新聞が販売されているエリア。
スポット
テレビCM出稿のひとつ。番組提供と違い、エリア、局、時期、投下量などを自由に設定できるため、短期キャンペーンや地区が限定されているキャンペーンなどで使用される。また提供している番組が放送されていない地区をカバーするのにも使われる。放送秒数の基本単位は15秒である。
→番組提供
スリーヒットセオリー
グラグマンの研究(1972年)。 適切な広告露出を行えば、少ない回数で効果が得られるはずと主張。少ない接触回数での受け手の心理学的な変化を述べている。
視聴者は、1回目の接触では、「これは何だろう?」とCMに関心をもつ、2回目の接触では、「何について言っているのだろう?」と更なる興味を持つ、そして3回目の接触では、今までの接触を踏まえて、CMを「思い出す」。それ以降は、3回目の接触の「思い出す」ことのくり返しにすぎないとしている。それとは反対に、購買直前1回のCM接触が購買に影響を与えるとするリーセンシーがある。
→リーセンシー
正価データ
広告統計データ。ビデオリサーチ、MRS広告調査が独自に計算している各広告主の出稿金額。ただし、実勢価格とは開きがある。例えば、番組料金は通常「制作費・電波費・ネット費」で構成されるが、正価料金の場合は電波費のみの料金が表示される。よって実際よりも大幅に安い料金になってしまう。
精読率
その新聞・雑誌を「じっくり(ほとんど・詳しく)読んだ」人の割合。
セールスプロモーション
マスコミ4媒体を利用した広告とは別の、販売を促進するための手法の総称。
世帯視聴率
対象エリア内における総世帯数の何%の世帯が特定の時間帯・放送局にチャンネルを合わせているかを示す数字の割合。家庭内の最高8台までのテレビ視聴状況を測定する。どれか一台でもテレビがついていれば視聴とみなされるため、テレビの前に誰もいなくても、関係なくカウントされる。俗に「ネコが見てても視聴率」と言われている。
テレビ出稿をする場合には、この数字をもとに料金が設定される。現在ではターゲット効率の観点から、「個人(ターゲット)視聴率」を重視する傾向がある。調査方法などの詳細はビデオリサーチHPで。
→個人(ターゲット)視聴率
セット版エリア
全国紙の新聞で、朝刊と夕刊が配布されるエリア。
→全国紙
→統合版エリア
前4週平均視聴率
スポットを購入するときに通貨となる視聴率の単位。当該週を含まない前4週の同時間帯の平均視聴率、終了時視聴率を、それぞれ「PT」・「SB」として売買する。
→PT
→SB
全国エリア(ネットタイム)
番組提供の形態で、各局の系列エリアに放送される番組。番組によって放送されるエリアは異なる。
→ローカルタイム
全国換算視聴率
系列局数の異なる番組をひとつの指標で比較するための換算方法。各地区ごとに母数が異なる視聴率を、全国を母数とすることで比較している。
全国紙
発行本社が主要大都市に2ヶ所以上あり、地区を限定せず、ほぼ全国への配布がされる新聞。朝日・読売・産経・毎日・日経の5紙をいう。「中央紙」「ナショナルペーパー」などとも呼ばれる。
セントラルバイイング
媒体の一括購入。広告主が媒体購入を広告会社1社に任せて、業務の効率化や媒体費用の低減をはかろうとするもの。この仕組みの中で、スポットのバルク買いなどが行われる。
→バルク
素材
媒体にかかわらず、各広告の一表現のこと。クリエイティブ素材、CM素材などと言う。
ターゲット
的、対象のこと。 当該ブランドを訴求する上で、最も重視する人たち。
ターゲットコスト
通常売買に使われるコスト(テレビで言えば世帯コスト)に対して、対象となるターゲット1%の視聴率や閲読率を獲得するために必要なコスト。
●計算方法 : 購入コスト(単価) ÷ ターゲット視聴率(閲読率)
→世帯コスト
ターゲットファクター
世帯視聴率と個人(ターゲット)視聴率の関係を表すひとつの指標。テレビ媒体は、世帯視聴率をもとに売買されているため、ターゲットに対する有効性を検証するのに用いられる。同じ世帯視聴率でも、獲得できる個人(ターゲット)視聴率は異なるため、本当に効率の良い出稿ができているかを判断する指標。 THR(Target Household Ratio)とも呼ばれる。
●計算方法 : ターゲット視聴率 ÷ 世帯視聴率
タイムランク
テレビCMを出稿する場合の、出稿ゾーンを時間帯で区別したもの。A、SB(特B)、B、Cと別れており、Aランクが料金・視聴率ともに最も高いゾーンである。
地域戦略
商品やサービスの地域特性を確認することで、広告投資が最大の効果をあげる可能性のある市場を地域的に特定すること。カテゴリー、ブランドそれぞれの地区別販売状況をテレビエリア単位で把握しておけば、実際のメディア出稿を行いやすい。
→BDI
→CDI
→テレビエリア
地方紙
発行所在地が東京、大阪以外の地方にある、その地域独自の新聞。配布エリアが特定の地方に限定されている。配布される地方の規模により、さらにブロック紙、県紙、郷土紙に分けられる。都市圏以外では、全国紙よりも地方紙の普及率の方が高い。
→ブロック紙
テストマーケット
新商品発売前に、その商品の受容性やマーケティング目標の妥当性、効果を検証するために行われるテスト。全国発売の前に、ある特定の地域のみで商品を実際に発売し、マーケティング展開をしていく。そのテストマーケットの結果を受けて、マーケティング計画を修正したりする。一般的に、関東エリアと消費態度が類似していると考えられる地方都市(静岡・広島など)で行われることが多い。
デモグラフィックス
人口学的特徴。年齢、性別、職業、世帯収入など「量」で規定できるデータ。
テレコ
番組提供の形態。1)ベルト(帯)番組などで1日おきに提供を行うこと。2)交互に異なった素材を割り付けること。元々の意味は、a)歌舞伎で、二つの違った筋を、多少の関連を持たせて交互に展開していくこと。 b)互い違いにすること。また、食い違うこと。
→箱売り
→ベルト(帯)番組
テレビエリア
日本全国で地上波が放送されているエリア。都道府県をエリアでまとめており全32エリア存在する。ただし、視聴率調査が行われているのは、32エリア中27エリアである。
投下スケジュール
ある広告キャンペーンを行う場合、対象期間中どのような媒体・ビークルにどのくらいの投下配分で広告展開していくかを表したもの。
投下パターン
スポット出稿を行うときの時間帯を区切ったもの。絵柄などと言われる。ヨの字・コの字・逆L・全日などがあり、各ターゲットの接触が多いゾーンをキャンペーンごとに選択する。
→キャンペーン期間
統合版エリア
全国紙の新聞で朝刊しか発行されず、全日の夕刊の記事が朝刊に統合されているエリアのこと。
→全国紙
→セット版エリア
トップシェア
当該カテゴリーにおいて、販売シェアがトップであること。
トップマインド
カテゴリー内で、再生知名の数値が1位になること。
→再生知名率
日記式
調査手法のひとつ。テレビ視聴率の調査では、対象者が直接紙の質問に記入する。マーケティング調査などでも使われる手法。
→ピープルメーター
日本ABC協会
広告主・広告会社・発行社の3社の共同機関で、新聞雑誌の発行部数を公査している。公査は、各発行社において印刷・製本・配本・返品・売り上げ・入金の事実を確認し、関係する印刷会社、製本会社、取次店、即売業者、新聞販売店などで、制作販売の事実を裏づける。これとは別に、各発行社は独自に自社の発行物の部数を発表しているが、実売との開きが大きい可能性があり、公査データの方が信頼性が高いと考えられている。
ネット数
各テレビ局が全国で放送を行っているエリアの数。局、番組ごとに異なるため、訴求対象地域での放送がある番組かを考慮する必要がある。
パーコスト (COST/GRP(1%あたりコスト))
世帯GRP1%を獲得するために必要な金額。スポット購入時の単価で、出稿地区・局によって料金設定はまちまちである。ターゲット効率を考えるための、ターゲットコストもある。
→ターゲットコスト
媒体ターゲット
媒体出稿を行う際、広告ターゲットをその媒体で購買可能なターゲットに設定し直したもの。例えば、「おしゃれに関心のある若いOL」という広告ターゲットが設定されていても、テレビではそのような区切りでのターゲット視聴率が存在しないため、通常使用されるターゲット区切りに置き換える必要がある。
テレビ売買用のターゲットには、ビデオリサーチ規定の「標準ターゲット」などが使われるため、それに置き換えると上記ターゲットは「女性20~34歳」が考えられる。
→広告ターゲット
→標準ターゲット
箱売り
番組提供方法のひとつ。週1回放送の番組の提供方法。また数曜日放送のベルト(帯)番組を、1曜日一定枠で提供することを指す場合もある。
→テレコ
→ベルト(帯)
発行部数
雑誌や新聞の発行されている部数。日本ABC協会公表のものと各新聞社・雑誌社発表の数字がある。
→日本ABC協会
発注号数
どの週の前4週平均視聴率を取引通貨として発注するかを決めているもの。Vol号数で指定し、発注号数は基本的に最新の号数を選択する暗黙のルールとなっている。
→Vol号数
→前4週平均視聴率
バナー広告
インターネット広告の種類のひとつ。パソコンを利用してWebサイト上に掲載される。
バルク
スポットを出稿する場合の買い方のひとつ。ターゲットごとに出稿ゾーンを設定し購入するのではなく、一括で広いゾーンを購入することでコストを安く押さえることが可能。購入後、ターゲットごとにゾーン配分を行う。セントラルバイイングで使われることが多い。
例えば、男性20代向けの商品と女性20代向けの商品を持つ場合、各ターゲット効率が良い投下パターンを適用すると、男性20代は逆L、女性20代はコの字ゾーンの購入となり、投下コストは割高となる。そこで2つのゾーンを含む全日で購入した後、各ターゲットごとに効率の良いゾーンへ配分することで、コストダウンをはかる。
→セントラルバイイング
番組終了時視聴率
対象番組の終了時間1分前の視聴率。スポットの買い付け時には、SBの数字が用いられる。
→SB
番組平均視聴率
対象番組の放送時間の毎分視聴率を足しあげて、放送分数で割ったもの。 スポットの買い付け時には、PTの数字が用いられる。
→PT
番組改編期
番組提供および番組内容が変更する時期。通常4月・10月の年2回。
番組提供
特定番組を一定期間提供すること。長期的に広告訴求を行いたい場合に有効である。提供エリアは全国エリア(ネットタイム)、特定エリアの1局(ローカルタイム)がある。ある程度広い地域での広告展開をしたい場合は、全国エリア(ネットタイム)の番組提供を行うことで、複数地区でのスポット提供よりもコストダウンがはかれる。
→ネットタイム
→ローカルタイム
販促
販売促進の略。セールスプロモーションなどで、「販促ツール」として商品そのものを街頭配布したりする。
ビークル
もともとは乗り物(vehicle)の意味。各媒体の個々の番組や雑誌名などのこと。新聞であれば朝日新聞、テレビであればTBSなど。クリエティブ素材を届ける「乗り物」という意味合いも含まれている。
ピープルメーター
世帯視聴率と個人視聴率を同時に調査する機械式個人視聴率調査の総称。調査対象世帯のテレビに取り付け、対象者のテレビ接触を測定する。現在、関東・関西でのみ調査が行われている。PMとも言われる。調査方法などの詳細はビデオリサーチHPで。
→ビデオリサーチ
→日記式調査
ビデオリサーチ
視聴率調査、各種メディア関連調査、マーケティング調査などを行う日本最大の総合調査会社。
http://www.videor.co.jp/
表現ターゲット
広告表現上の訴求を行うターゲットのこと。広告素材を作成する際に、最もインパクトを与えたいターゲットを指す。媒体ターゲットとは異なる場合がある。
→媒体ターゲット
標準ターゲット
ビデオリサーチが設定しているターゲットグループ。M1(男性20~34歳)・F2(女性35~49歳)などの区切りになっている。
<ビデオリサーチ 標準ターゲット>
世帯、個人全体、男女13~19歳、男20歳以上、男20~34歳、男35~49歳、男50歳以上、女20歳以上、女20~34歳、女35~49歳、女50歳以上、世帯主、主婦(役割)
頻度分布
母集団の頻度別の分布を示すもの。通常、頻度分布は各頻度の対象者の母集団に対する割合で示されている。接触頻度と広告効果の間には相関関係があると考えられている。
プライムタイム
視聴率の最も高いゾーンの俗称。18~23時の時間帯(正確には、23時59分59秒まで)のことを言う。
→ゴールデンタイム
ブランド認知率
そのブランドを「知っている」と答えた人の割合。
→再生知名率
→再認知名率
フリークエンシー
ある期間にある番組やCMなどを1回以上見た世帯(人)が平均で何回見たかを表す数字。
GRP = リーチ × フリークエンシー
ブロック紙
新聞の配布地域が複数県にわたるような特定地域に普及している新聞。全国紙、地方紙と区別される。現在、北海道新聞、中日新聞、西日本新聞の3紙がある。
→全国紙
→地方紙
ヘビーユーザー
そのカテゴリーもしくはブランドをよく利用しているユーザー。利用(使用)の度合いによって、「ミドル」「ライト」などのランクをつける場合もある。
ベルト(帯)
番組放送の形態。1週間のうち、数曜日にわたり同じ時間帯に同じ番組名で放送する番組のこと。
→箱売り
→テレコ
編集タイアップ
出版社編集部の協力によって制作された広告のことで、通常のページと同じテイストのため普通の広告とは違い、読者に抵抗なく受け入れられると考えられている。
ポータルサイト(portal site)
立派な作りの門、入口、あるいは多少抽象的に「出発点」といった意味。総合的に、あるいは何らかの「ジャンル」において、多種多様な情報を1つに束ねる役割を果たしており、ユーザーがそこを入り口(出発点)として多くの情報やサービスをたやすく引き出せるように設計・工夫されたWebサイト。日本では、Yahoo! Japan、goo、@niftyやMSN、BIGLOBEなどの有力サイトが挙げられる。
毎分視聴率
1分ごとの視聴率で、視聴率の最小単位。
前づけ
雑誌の広告出稿位置。雑誌の中央より前半部分に掲載される広告。後半部分は「後づけ」という。
マス媒体
いわゆるテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・(交通)のこと。ある程度まとまった量のターゲットを獲得したい時に使用する。広告効果を計るための数値的データが揃っている媒体であり、主要4(もしくは5)媒体とも呼ばれる。
民放テレビ調査エリア
日本広告主協会が、隔年ごとに全国民放テレビ局127局を対象にエリア状況、エリア内世帯数、中継局データの調査を行っている。
メールマガジン広告
インターネット広告の種類のひとつ。Eメールに掲載されたり、Eメールそのものが広告となっているもの。
銘柄認知率
→ブランド認知率
モバイル広告
インターネット広告の種類のひとつ。インターネット接続機能付き携帯電話向けの広告。
有効頻度(有効フリークエンシー)
消費者から反応(広告効果~認知・態度変容・購買行為等)を得るために必要な接触頻度を意味する。有効頻度には、最小値と最大値があると考えられている。最小値とはある広告効果を得るために最低限必要な頻度であり、最大値とは過剰露出(接触頻度を増やしても広告効果が低減する値)にならない最大頻度を示す。最小値は3回程度、最大値は10回から15回という説もあるが、有効頻度は広告効果を何にするかで異なり、その値に関しても定説はない。
有効リーチ
一定期間内に有効頻度以上、接触した人の割合を示したもの。
→有効頻度
ラジオ聴取率調査
ビデオリサーチが行っているラジオの聴取率調査。関東地区では年6回(偶数月)、関西・中京地区では年2回(6月、12月)にビデオリサーチの自主調査が行われている。そのほかの地区では共同調査または受注調査といって、ラジオ局がお金を出し合って調査を行っている。
リーセンシー
購買直前1週間の間でのCM1回の接触が、購買に効果をもたらすとする考え方。ジョーンズが、ニールセンの世帯パネルのシングルソースデータを用いて、広告が商品の購買に与える短期的な効果を測定した。主に、トイレタリーなどの最寄品に当てはまる理論と言われている。商品の購買サイクルと広告接触を合わせることで、消費者の購買に影響を与えることができるとする。それとは反対に、心理的態度変容には3回の広告接触が必要とする説、スリーヒットセオリーがある。
→スリーヒットセオリー
リーチ
ある期間にある番組やCMを1回以上見た人の割合。100%を超えることはない。
GRP = リーチ × フリークエンシー
レスポンス効果
インターネット広告の効果指標のひとつ。表示されたバナー広告などをユーザーがクリックして、広告主のサイトに移動すること。
ロードブロック
番組提供の買い方のひとつ。頻度分布を任意にコントロールしたいときの手法。リーチを最大にしつつ、重複を押さえる買い方。同じ曜日時間帯の全番組を購入しCMを流すことでターゲットの接触回数をコントロールできる。
→頻度分布